恋をするということ
放課後。
教室の掃除当番で私と龍くんを含めて
4人で残って掃除をしていた。
そのうち2人が焼却炉へ
ゴミを捨てに行っている間に、
龍くんは、私にとっては本当に残酷な
この言葉を発した。
「え………。」
急に言われたこの言葉の意味を
頭では理解できず、
私はただ彼を見つめていることしか
できなかった。
「だから、もう俺に話しかけんなって。
じゃあ俺帰るから。」
やっとのことで
この意味を理解した私は、
既に廊下を歩いている彼に言った。
「龍くんっ、なんで………」
声が小さかったのか、
彼が無視したのか、
彼は振り向くことなく
帰っていった。