恋をするということ
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俺と妃奈乃は幼なじみだ。
父親同士が幼なじみで、
妃奈乃の家の向かいに
わざわざ新居を建てた。
生まれた年が偶然同じだった。
家も向かい同士だから、
当然小さい頃から
顔を合わせているわけで。
俺は物心つく前から
妃奈乃に恋をしていたと思う。
まもなくして、翠斗の両親が
妃奈乃の隣に家を建てた。
それからは毎日3人で遊んだ。
幼いながら、俺は妃奈乃を
翠斗にとられるんじゃないかと思い、
たまに抜け駆けをして、
妃奈乃と2人で遊んだ。
そして俺たちは中学生になった。
自分で言うのもあれだが、
俺は結構モテた方だと思う。
休み時間のたびに
女子たちが俺の席へやってくる。
そのせいで、同じクラスなのに
妃奈乃とあまり話せなくなっていた。