曖昧ショコラ【短】
どういう訳なのか、あたしだけはずっと【失恋ショコラ】の原稿を見る事が許されなかった。
それが執筆の条件だと言われた時には、理由がわからない事から篠原や編集長に食い下がった。
だけど…
所詮、あたしは社会人三年目の“ひよっこ”。
いくら篠原の担当者だろうと、人気作家の彼が『塚本に原稿を見せるな』と言うのなら、そうなってしまうのだ。
最初は理由がわからず、篠原の機嫌を損ねたのかと不安にもなったけど、心配するような事は何一つ無いらしい。
篠原や編集長、更には以前彼の担当者だった先輩からも諭され、結局は仕方なく言われた通りにしていた。
それが執筆の条件だと言われた時には、理由がわからない事から篠原や編集長に食い下がった。
だけど…
所詮、あたしは社会人三年目の“ひよっこ”。
いくら篠原の担当者だろうと、人気作家の彼が『塚本に原稿を見せるな』と言うのなら、そうなってしまうのだ。
最初は理由がわからず、篠原の機嫌を損ねたのかと不安にもなったけど、心配するような事は何一つ無いらしい。
篠原や編集長、更には以前彼の担当者だった先輩からも諭され、結局は仕方なく言われた通りにしていた。