Love☆Situation〜恋する乙女に送る物語〜
「少しは黙ってろ」
「んんっ・・・」
柏木 澪都<カシワギ ミオト>
この学校で、一番チャラチャラしていて女好き。
あたしには絶対無理なタイプ。
特定の彼女は作らないとか・・・
―――ガラガラ
その時、教室から女の人が出てきた。
あたしは少し教室から離れて、知らない素振りをする。
・・・・・・・終わったんだ。
覗き見をちょっと後悔しながら、トイレに向かおうとした。
「なーに、覗いてんの?」
背後から、声がした。
聞き覚えのある、声が。