Love☆Situation〜恋する乙女に送る物語〜
そんな時、バスが来た。
もう15分経ってたんだ。
意外と早かった。
「奈々ちゃんと同じバスなんて光栄だなー」
チャラチャラしい言い方
「あたしは別に」
「思うんだけど、奈々ちゃんって俺にだけ冷たくない?」
そりゃそうでしょ。
こういう男が一番嫌いなんだから。
「そう?だって、アンタのこと嫌いだもん」
「知ってる」
意外な言葉が返ってきた。
あたしはてっきり、
"ひどい奈々ちゃん"とか言うのかと思ってた。