ボクの震動、キミの鳴動。
「だから、こんなトコで寝てちゃダメなんだって!! 千夏ちゃん、車椅子持ってきて。 オレ、手伝うから」
「え?? あ、うん」
瞬に促されて、広瀬が車椅子を取りに病室を出て行った。
「だから、リハビリなんかしたくねぇんだよ。 オマエ、まじで出てけよ」
瞬に睨みを効かす。
「オレがトモの気持ち分かんないとでも思う?? ・・・・リハビリってさ、結構しんどいんだよ。 簡単な事が出来なくてもどかしくもなるし。 でも、『リハビリなんかしなきゃ良かった』って思う事は100%ない」
足のない奴の言葉は、説得力が充分な程ある。
瞬の言葉に、乗ってみようと思った。