ボクの震動、キミの鳴動。




広瀬が車椅子を押しながら戻って来た。




「せーの!!」




瞬と広瀬がオレの身体を起こしては車椅子に乗せた。





オレは入浴の時以外、病室を出た事が無かった。




リハビリルームは別棟にあるらしい。





広瀬が車椅子を押しながら、オレの見慣れない廊下を通った。





新鮮だった。






なんだかんだ、オレの心臓は高鳴っていた。
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