ボクの震動、キミの鳴動。
「・・・・・・ココにいる人たち、高校教師なんだぁ・・・・」
千夏が何かひらめいた様に零した。
千夏の方に顔を向ける。
「この前言ってた事、話してみたらどうかな?? 協力してくれるカモ」
千夏がオレと視線を合わせた。
この前の話・・・・・。
千夏が『すごくイイと思う』と言ってくれたあの話の事だろう。
「しようよ」
迷ってるオレの肩に『ポン』と千夏が手を置いた。
「なになに?? ごめん、聞こえた」
青山がオレたちの方に寄って来た。
「遠慮なく首つっこむなー、翔太は」
そんな青山の服の裾をサヤ子さんが呆れた顔で引っ張る。
・・・・・青山も遠慮がないタイプだったか・・・。
「・・・・・・青山さんって、高校で何を教えてるんですか??」
千夏が探りを入れる様に青山に尋ねる。
「数学だけど??」
「やっぱり、相談しようよ!! サヤ子センパイも、保健室教員だけど英語喋れるから教えてもらえるよ」
青山の言葉を聞いて、千夏がオレの腕を揺すった。
「何の話?? それに、ワタシそんなに英語喋れませんけど」
サヤ子さんが、眉間に皺を寄せながら千夏を見た。
みんなに話すのは、やっぱちょっと抵抗があるけど
でも、この人たちなら力を貸してくれるカモしれない。