ボクの震動、キミの鳴動。



「関屋です。 よろしくお願いします」




鳴沢と握手を交わし、さっそくリハビリを始める。




まずは起き上がる練習。




コレが、なかなかキツイ。




事故る前は、何も考えずに出来ていた事が、なかなか出来ない。





今までどうやって起き上がっていたんだろう。




あまりの出来なさ加減の心が折れそうになる。





あー、もうやりたくねぇ。





そう思っていた時





遠くでリハビリ中の瞬がこっちを見ている事に気がついた。





瞬が何か口パクしている。





・・・・・が、何を言っているのかさっぱり分からず首をかしげる。





すると、瞬がさっきより大きく口を動かした。





『ゼッタイ デキル』





瞬の言葉の力はすごい。





瞬が言うならそうなんだと思う。





足を失った瞬が言うから。
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