ボクの震動、キミの鳴動。




「関屋さん、自分で起き上がったんですか!??」




広瀬は、上半身を起こして待っていたオレにビックリしたらしい。




「昨日リハビリしたから出来るに決まってるやんけ」




瞬が『絶対出来る』とか言うから、昨日は出来るまでやり続けた。




あんな事言われたら、出来ない方がおかしいみたいじゃん。




あの時は『瞬の言葉はスゲェ』的な受け止め方をしてしまったが、冷静になると、単に瞬の策略にハマっただけって言う・・・・・ダセェな、オレ。





「オレのリハビリがオマエの手柄になってんのが腑に落ちない」





やはり、ルンルンな広瀬が鼻につく。





「別になってませんよ」





明らかに半笑いを浮かべながら、広瀬がオレの前に朝食を置いた。





「なったんだろ??」





「・・・・・・ちょっとだけですよ」





なってんじゃねーかよ。





しかも、ちょっとじゃねーな、コレ。





昨日に味をしめて今日も連れて行こうっていう魂胆が見え見えすぎる。
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