ボクの震動、キミの鳴動。




「てゆーか、全然塞ぎこんでないじゃんね。 みんな『お見舞いに行っても智樹に追い返された』って言ってたけど」




「えッッ?? 気持ちは分からなくもないケド、ヒドイね。 トモ」





加奈子の話に瞬が反応する。





なんで誰一人として入院中のオレを労わろうとしないんだ。





「イヤ、加奈子も追い返すから。 加奈子、マシンガントーク途切れねぇから出来なかっただけで。 つーコトで、早く帰れよ」





なんか、嫌な予感がする。





広瀬と加奈子が知り合いだったとは・・・・。





加奈子、面白がって言わなくてもいい様な昔話し出しそうだ。





さっさと帰さないと。





「ところで加奈子さんってトモとお友達なんですか?? あと千夏ちゃんとも」





「智樹は大学時代にバイト先が一緒で、千夏とは高校が一緒」





加奈子のヤロウ、広瀬が聞いた時は流したくせに、瞬の時はしっかり答えるし。





腹立つわー。





「ところで千夏、智樹に変な事されたりしてない??」






来た。






加奈子、絶対余計な事言う気だ。
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