ボクの震動、キミの鳴動。
加奈子が帰って、リハビリして、瞬も帰って。
病室に戻ると、シゴトを終えた広瀬が待っていた。
「おつかれさまです。 関屋さん」
「広瀬も、おつかれさま」
何ともぎこちない挨拶。
広瀬が変に緊張しているからだ。
コイツ、絶対恋愛経験少ないな。 見た目からして。
じゃあ、早速からかってやろうかな。
「広瀬、おつかれさまのチュウは??」
「・・・・・え??」
予想通り、広瀬は湯気が出そうな程顔を赤らめた。
・・・・・おもしろい。
もっと苛めたい。
「早く」
唇を突き出してキスを急かす。
涙目になった広瀬が戸惑いながら近づいてきて
触れるだけのキスをした。
もっともっと。
もっともっと苛めたい。
広瀬の後頭部を掴んで、唇が変形するほど深いキスをする。
息苦しくなった広瀬が少し開けた唇の隙間から舌をねじ込むと
『はぁはぁ』と広瀬が呼吸を乱した。
そんな息遣い聞かされたら
広瀬とヤッてしまおう。