ボクの震動、キミの鳴動。





加奈子が帰って、リハビリして、瞬も帰って。





病室に戻ると、シゴトを終えた広瀬が待っていた。





「おつかれさまです。 関屋さん」





「広瀬も、おつかれさま」





何ともぎこちない挨拶。





広瀬が変に緊張しているからだ。





コイツ、絶対恋愛経験少ないな。 見た目からして。





じゃあ、早速からかってやろうかな。






「広瀬、おつかれさまのチュウは??」





「・・・・・え??」





予想通り、広瀬は湯気が出そうな程顔を赤らめた。





・・・・・おもしろい。





もっと苛めたい。





「早く」





唇を突き出してキスを急かす。





涙目になった広瀬が戸惑いながら近づいてきて





触れるだけのキスをした。






もっともっと。





もっともっと苛めたい。





広瀬の後頭部を掴んで、唇が変形するほど深いキスをする。





息苦しくなった広瀬が少し開けた唇の隙間から舌をねじ込むと





『はぁはぁ』と広瀬が呼吸を乱した。












そんな息遣い聞かされたら














広瀬とヤッてしまおう。
< 73 / 132 >

この作品をシェア

pagetop