幸せの在処


よくよく考えれば、彼女でもないのに大学にまで行くなんて。


たかが、3日家に来てないだけで。


それって、自意識過剰すぎない?


「大丈夫!私の付き添いって事にすれば!それに、なんか嬉しくて。」


妙に張り切っている由奈。


嬉しいって、どういうこと?


「なんで、由奈が嬉しいの?」


だって…と言いながら指を動かす由奈。


こんな時は照れてる時だ。


解放されたあたしの手は微かに震えていた。


あんなに強く握られたのは、友達にギュッと握られたのは、初めてに近い。



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