幸せの在処



傘もささずに、走った。


早く!!早く!!


みんなの笑い声が届かない場所に


行きたかった。


もともと、人付き合いは上手くなくて。


小学校の頃は、イジメにあって。


だから、もともと人をあまり信じれなくて。


人の輪の中に入るのは、得意じゃなくて。


でも、出来るだけ明るく振舞ってきた。


だから、中学も高校も何事もなく過ごせたし友達もできた。


でも、やっぱり自分を作るのは大変で…。


辛くて…。


時々、この現実から逃げたくなって…。


でも、ただ走る事しか出来なくて…。


そんな自分が情けなかった。


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