幸せの在処



少し緊張しながら道を歩く。


いつも通っている道なのに、どうして緊張してしまうんだろう?


この先にある場所。


そこへ近づく度に、鼓動は速くなっていった。


神社へと続く石段。


そこには、


誰もいなかった。


座っていたという形跡もなし。


のぶはいなかった。


< 39 / 106 >

この作品をシェア

pagetop