幸せの在処


のぶと出会ってから更に一週間が過ぎた。


相変わらず、毎日が雨。


梅雨があけるという気配はまったくない。


いつもの帰り道。


いつもの神社へと続く石段の前を通る。


でも、今日はいつもと違った。


今日の石段には先約がいたから。


それは、小さなダンボールに入っている子猫だった。






< 43 / 106 >

この作品をシェア

pagetop