幸せの在処


その笑い方がちょっと気に食わない。


なんかバカにされたみたいだった。


「そうだよ。どこかの誰かさんが傘も持ってないから。」


ちょっと鋭い口調になってしまった。


こんなはずじゃなかったんだけど…。


「ははっ。それって、俺のこと?」

「他にいないでしょ?」

「だよな。」


なんでかな?


今日ののぶは、この間よりも寂しそうだ。


「その猫、どうすんだよ。」

「飼う。猫好きだし。」


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