幸せの在処


自分の行動を不審に思った。


何とも言えない沈黙が流れた。


彼はまた俯いていた。


もう声をかけてはいけない。


きっと誰かを待ってるんだ。


これ以上、不審者になるわけにはいかなかった。


私は家へと向かう道を、再び歩き始めた。


後ろにいる彼が少しだけ気になりながらも。


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