幸せの在処



家に着いても、すぐに靴を脱ぐ気にはなれなかった。


なぜか、ずっと頭から離れない。


あの石段に座っている彼が。


いや、でも他人じゃん。


私が気にする必要なんてないはずだよ。


というか、必要ない。


今日はどうしちゃったんだろう。


変だよ。


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