幸せの在処

「ため息ついちゃって、どうしたの?」


顔を上げると、由奈が立っていた。


同じ講義を受けているので、席もいつも隣同士。


他の人と比べ、息苦しく感じることはないが隣にいても良いのかと迷う時がある。


「なんだか気分が沈んじゃって。」

「こんなジメジメした天気だもん。仕方ないよね。」


そう言いながら、メイクをなおす由奈。


きっと、この後は彼氏にでも会うのだろう。


あの日の合コンで、由奈はお目当ての人をゲット出来たようで新しい彼氏が出来ていた。


ん?待って。


あの人たちは、のぶと同じ大学?


と言う事は、のぶの友達???


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