だってボクらは、生きている。~ギャング・エイジ~(脚本)
9. マアヤの家(夜)
夜、虫の声。階段を下りるマアサ。
下の階からチハルとチナツの声が聞こえる。
チナツ「チハル、飲みすぎだよ」
チハル「いいの。仕事クビになったんだから飲まずにはいられないっしょ」
チナツ「それは上司とケンカするチハルがいけないんでしょう?」
チハル「そうだけど………」
マアサM「母親が家で酒を飲む時は大概泣いている。
その夜もチナツおばさんに泣きながら愚痴を聞いてもらっていたのだ。
だから私は、そんな母親が嫌いなんだ」
チハル「子持ちで新卒の私を雇ってくれたあそこの社長には感謝してんだけどね」
マアサM「誰かに弱さを見せつけて、それを優しく包んでくれる相手をいつも探しているそんな母親が、嫌いだ。
私はそれ以上聞きたくなくて階段を引き返した」
下の階からチハルとチナツの声が聞こえる。
チナツ「チハル、飲みすぎだよ」
チハル「いいの。仕事クビになったんだから飲まずにはいられないっしょ」
チナツ「それは上司とケンカするチハルがいけないんでしょう?」
チハル「そうだけど………」
マアサM「母親が家で酒を飲む時は大概泣いている。
その夜もチナツおばさんに泣きながら愚痴を聞いてもらっていたのだ。
だから私は、そんな母親が嫌いなんだ」
チハル「子持ちで新卒の私を雇ってくれたあそこの社長には感謝してんだけどね」
マアサM「誰かに弱さを見せつけて、それを優しく包んでくれる相手をいつも探しているそんな母親が、嫌いだ。
私はそれ以上聞きたくなくて階段を引き返した」