だってボクらは、生きている。~ギャング・エイジ~(脚本)
オサムN「そう叫んだモモカがマアサの体で欄干に登る。僕は反射的にその体にしがみついた」





オサム「マアサ! 聞こえてんのか! こんなヤツに操られてんじゃねえよ!」





モモカ「呼んだってムダだよ! 離せ!」






オサム「マアサ! オマエはそれでいいのかよ! このまま死んじゃって後悔しないのかよ!」





マアサ「―――オサム」





オサムN「不意にマアサの体から力が抜けた。僕はその瞬間、力いっぱいマアサを抱きしめていた」





オサム「オレはマアサに死んでほしくなんかないんだよ。マアサに生きていてほしいんだ」





マアサ「―――オサム。私は―――」





モモカ「しつこいな! マアサはもうすぐいなくなるんだよ!」





オサム「マアサ! 戻ってこいよ!」




マアサ「―――モモカ。ごめんね………」




オサム「え?」





マアサ「モモカが生きたいと思っていたのにたすけてあげられなくて。





だけど私も生きていたいんだ。




だから、私の中にいてもいいよ。私と一緒に生きていこう?」





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