恋色 -こいいろ-
辰也は私のおでこに優しくデコピンした。
「痛っ・・・・。」


辰也のほうをみると笑顔で私を見ていた。
私も笑顔をかえす。


私と重なり合った辰也の瞳は、
「好きだよ。」と、うったえてるようだった。



ずっと、こんな幸せな時間が続けばいいのに・・・。
ずっと辰也といたい。
いつもと違う幸せな時間。
辰也となんにもしなくたっていい。
ただ一緒にいられるだけでいい。
それだけで幸せをかんじられる。




辰也、
私も好きだよ。



     ♥



私の家の前に着いてしまった。
あっという間な気がした。

「じゃあ私、家に入るね。
 辰也じゃーね。」
私は、辰也とにぎっていた手をほどく。


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