恋色 -こいいろ-
4.噂と真実
辰也と付き合いはじめて
やっと軌道にのってきたある日の休み時間。


「遥ー。ちょっと来てー。」
親友の未香によばれて、ベランダにでる。

「遥さー、五十嵐くんと付き合っているけど、
 大丈夫?」
「大丈夫って何が?」
「噂のことだよー。」
「噂のこと?」
「転校してくる前の学校でね、
 付き合うことになったその日に家におくったりだとか
 キスしたりだとかしたんだって。で、その最後に
 抱き合ったりとかしたらしいよ。
 それを一人ならまだしも、いろいろな人にやってきたみたい。
 それで全員おとしたらしいよ。
 だから、遥もひっかかってないかなーって心配になってんだよー。」


えっ!?どうゆうこと!?


「・・・そ、そんなのひっかかるわけないじゃん。
 ていうか、そんなの初日にやられてないし!」
「じゃあ、大丈夫か。
 めっちゃ心配して損してわー。」



未香が話してくれたことを思い出す。

私と辰也をずっと見ていたかのようなはなし。


うそでしょ・・・。

私、だまされてるの・・・・・?



< 14 / 24 >

この作品をシェア

pagetop