恋色 -こいいろ-
辰也、私のこと好きなんじゃなかったの?

ねぇ、辰也。
うそでしょ?私のこと好きだよね?
辰也。辰也!


心の中で辰也に向けて叫び続ける。
泣きそうなくらい叫び続ける。



辰也のこと好きだったのに・・・。
辰也のこと信じられないよ・・・・。



     ♥



授業中、
私の隣の席の辰也。


未香の話を思い出すと辰也のほうを見れない。

あれがほんとだったら・・・。

辰也と気まずい雰囲気。


「なー、遥ー。」
「・・・なっ、なに?」
「ここ教えてくんない?」
「う、うん。」

言葉かみすぎ。
こんなんじゃ辰也にバレるよ。絶対。


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