恋色 -こいいろ-
放課後、
辰也と約束した屋上に向かった。
もう放課後だよ・・・
もし辰也に聞いてほんとだったら?
そんなことをおもいながら
私は、屋上のドアを開けた。
辰也まだ来てないのか。
少しほっとしながら手すりに手をかけて外を見ていた。
「遥っ!」
後ろから自分の名前を呼ばれて振り向くと辰也が立っていた。
辰也は、私の隣にきて話を続ける。
「部活いかないで、屋上に来てなんて遥って感じじゃないよな。」
「・・・うん。あのね、辰也に聞きたいことがあって呼んだの。」
「おお・・・で、なに?」
「私たちが付き合うことになった日にキスしたりしたでしょ。
それを前の学校にいたときいろいろな人にしてきた?」
「はぁー?そんなことする訳ないじゃん。
ていうか、その話誰から聞いた?」
「友達から・・・。
本当は、そんなことしてないんだね?」
「うん。」
「・・・でも・・・。」
「でも?」
「あんまり外でそういうことしないようにしよ。
会ったりするといろいろ大変なことになると思うし。
だから・・・