恋色 -こいいろ-
♥ 辰也side

遥に放課後屋上に来るようにと手紙で呼び出された俺。

遥が呼び出すなんて・・・。


嫌な予感を感じる。

屋上への階段を上がり、ドアを開けると遥は、もういた。

遥に早く近寄りたくて俺は、名前を呼んだ。

俺は、遥の隣にいって話を続ける。
「部活行かないで、屋上に来てなんて遥って感じじゃないよな。」
「・・・うん。あのね、辰也に聞きたいことがあって呼んだの。」

遥の顔が真剣になって変な空気がながれた。

「おお・・・で、なに?」
「私たちが付き合うことになった日にキスしたりしたでしょ。
 それを前の学校にいたとき、いろいろな人にしてきた?」
「はぁー?そんなことする訳ないじゃん。
 ていうか、その話誰から聞いた?」
「友達から・・・。
 本当は、そんなことしてないんだね?」


してる訳ねぇーだろ。
なにその噂。まじ意味分かんねー。
遥、人の話素直にとらえすぎだろ。


「ああ。」
「・・・でも・・・。」
「でも?」


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