恋色 -こいいろ-
5.私たちの関係
私が、地面に座り込んで泣いていると
男子の足が目の前にあった。



えっ誰?
辰也?

来てくれたの!?

その男子は、座ってきて私の顔を覗き込んだ。

「遥かー。誰かと思ったよー。」

顔を見ると私の隣の家に住む、幼なじみの野崎龍だった。

「泣いてんの?
 どうした?何かあった?」

龍の安心させるような声に辰也とのことを話した。

「あーそっかー。辰也ねー。」

「辰也のこと知ってんの?」
「うん。俺と辰也はミニバスやってたからな。」
「そーなんだ。」

私と龍は、立ち上がり
私は、龍に抱きしめられた。

「もう心配すんな。
 何かあったら俺がいつでも助けに行ってやるから。」

私の耳元でそっと龍は呟いた。



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