恋色 -こいいろ-
「桜木さんだっけー?
 これからよろしくね!」

「う、うん。」

「下の名前なんていうの?」

「遥です。」

「へーそうなんだ。
 俺の名前覚えてくれた?」

「た・・・辰也くん?」

「うん。覚えてくれたんだ!
 隣同士仲良くしてくれよっ!」


戸惑いすぎて五十嵐くんの質問に
普通のことしか応答できない。




「五十嵐くんは、バスケ部に所属します。
 ちょうどよかった!桜木さんマネージャーなんだから
 放課後部室まで連れて行ってあげてくれる?」

「・・・あっ はい。」

「桜木ってマネージャーなんだ!
 じゃあちょっとくらいの知識は、あるんだ。」

「うん。まぁ。
 ていうか何その私がバカみたいなかんじ。
 なんかいやなんだけど。」
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