恋色 -こいいろ-
部活をしている部員をよそに
用具の準備をはじめた。



用具の準備をしているところに
五十嵐くんがきた。
「ごめん!遅かったかな?」

私は、五十嵐くんをじーっとみつめた。

かっこいい。
身長も高いし、筋肉もついてて。
あの黒のバスケットシューズも似合ってる。

「遥?ねぇ遥!」
自分の名前を大きな声で呼ばれて、我に返る。
「あっ、ごめん。ぼーっとしてた。」
「俺どうすればいいの?」
「あっ、じゃあ休憩に入るまでちょっと見学してて。」
「おお。わかった。」


五十嵐くんは、もどるとき私に手紙を渡してきた。
そして私の耳元でそっとささやいた。
「これ見といて。部活終わるまでに。」
そういって五十嵐くんは、
走ってもどった。


私は、耳元でささやかれた瞬間、
心臓の音が聞こえるくらい鼓動が高鳴った。
部室に入るときとは違う感じのひびき。


これは何?



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