Dream




10時。
私は、お世話になった『芸能事務所 RAINBOW』を出発した。


舜也と一緒に。



「社長さん、ありがとうございました‼」

「いやいや、気を付けて帰るんだぞ‼」

「「はい‼」」


玄関先まで社長さんに見送ってもらう。







玄関を出て…。

私はてっきり、舜也も空港に行くのだと思ってたから、逆方向に歩き出した時はびっくりした。


「じゃあ、俺はこっちに用があるからここで。気を付けて行けよ?じゃあな、真梨」


「そっか。じゃあまた今度‼ばいばい」

「うん、ありがとう。真梨もな」


そう言って、私たちは別れた。


< 171 / 288 >

この作品をシェア

pagetop