Dream
10時。
私は、お世話になった『芸能事務所 RAINBOW』を出発した。
舜也と一緒に。
「社長さん、ありがとうございました‼」
「いやいや、気を付けて帰るんだぞ‼」
「「はい‼」」
玄関先まで社長さんに見送ってもらう。
玄関を出て…。
私はてっきり、舜也も空港に行くのだと思ってたから、逆方向に歩き出した時はびっくりした。
「じゃあ、俺はこっちに用があるからここで。気を付けて行けよ?じゃあな、真梨」
「そっか。じゃあまた今度‼ばいばい」
「うん、ありがとう。真梨もな」
そう言って、私たちは別れた。