赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】
気になった神無がまりあの手元を覗き込むと、目に入ったのは
―― under ――
その一語だけ。
「……下?」「……だよね」
訳がわからなかった二人は、首を傾げて考え込む。
とりあえず、まりあの机の下を見てみるが……そこには何もない。
「むぅ……わけわからん」
「本当だね…なんの意味があるんだろ、これ」
「ってか、何の下なんだろ」
「んー……って、神無はどうだったの?なに書いてあった?」
「ふぇ?あぁ…それが、何も書いてなかったんだ」
「…は!?ちょっと貸して!!」
その言葉に驚いたまりあは、神無に手渡された校章を隅から隅まで眺め、
「本当に書いてないし……」
そう言うと、嘆息した。