赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】
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事のあらましは、こうだった。
太一の高校入学と同時に互いの思いを伝えあい、付き合い始めた二人。
しかし…入学と同時に、不幸にも『伝統』に選ばれてしまった太一はファンクラブに追われるハメになった。
『彼女がいる』と言っても『伝統』を盾に追いかけてくるファンクラブ達に、次第に太一は危機感を覚え始める。
そして、言ったのだ。
『俺達が付き合っている事は、内緒にしておこう』と。
ファンクラブやら何やらに振り回されるのが嫌だった清良は、渋々ながらそれを了承。
それから二人は、付き合っていない――どころか、学校では険悪な関係であるように演じ始めた。