赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】
「俺の『薔薇』を使ったら、それこそファンクラブが大騒ぎするだろうからな。
それに…頻繁に『白い薔薇』が置かれてたら、嫌でも清良が目立つ可能性があったから」
「成る程」
追加された太一の説明に納得した瑛は、一つ頷くと清良と太一に続きを促した。
それに頷き返した清良が、再び口を開く。
「……けれど昨日、予想外の事が起こった。…席替えよ。
昨日は私も太一も忙しくて、ほとんど連絡取れなくて。席が変わった事を太一に教えられなかったの。
『もし太一が、間違えてまりあの席に校章を置いてたら』
…って考え付いたのは、今朝の事。
そして、慌てて学校へ行った私がまりあの机に『under』の書かれた校章が置いてあると確認した時には…遅かったわ。
まりあの鞄はすでに席に置いてあった。
しかも悪いことに、まりあの机の上に校章が二つ乗っていて……」
「え!?」
その言葉に反応したのは、まりあだった。