赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】
薔薇の下
「……全く。結局僕だけ仲間ハズレやんかー」
6人が秘密の庭ではしゃいでいる頃。
いち早く校舎へと歩き始めたオーリィは、苦笑いしながら呟いた。
――清良が、太一が、仲間を信用して関係を打ち明けていたなら、今日のような騒動は起こらなかった。
しかし逆に言えば、『今日の騒動があったから』二組の幸せなカップルができた訳で。
「『偶然』って、たまにキョーレツな事やらかすわなぁ…」
オーリィは楽しげに呟きながら、制服の胸ポケットに入っていた生徒手帳を取り出した。
表紙を開くと、そこに挟まれていた写真を手に取る。