きみと出逢って恋をして…
Indigo blue
――はじめて見たのは合格発表の日だった。
掲示板に張り出された合格発表の紙。
嬉しいことに俺の番号も親友の番号も見つかった。
「「よっしゃあああああ!!!」」
同じ如月中学校から葉月が丘高校に願書を出したのは俺と湊の2人だけ。
「雅士、これからもよろしくな!」
「おうっ!」
大の親友と喜びあってるすぐ横に、黒いセーラー服を着た女子の3人組がいた。
ーーーあ、 俺たぶんこいつのこと好きになる。直感的にそう思った。
茶色っぽい長い髪。目は綺麗な藍色。
友達に慰められながら泣いている姿が綺麗で、俺は一瞬で目を奪われた。
これが彼女、つまり桜井梓との始まりだった。