わたしは彼を殺した、そして彼に殺される

わたしをこんなに好きでいてくれる…

そんな人、あなた以外にいない。

「わたしには、あなたが必要なの。死んでるとか関係ない!」

わたしは見えない彼に向かって、

声をあらげて言う。

(大丈夫、ちゃんと空から…見てるさ)

それって、天国に行くってこと?

もういない、ってそういうこと?


わたしを守るため影になって…

ずっと一緒にいるんじゃなかったの?

これじゃ話が違うよ。

「そんなの、やだっっっ!」

わたしは、めいっぱい叫んだ。
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