わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
スゥーーッ。

小さく呼吸して…

やっとかすかな音になった。

「いまも…ぁぃしてる」

わたしが自分から愛してるって言えた。

好きじゃなくて、愛してるって。

いつも照れて言えなかった言葉。

わたし、やっと口に出せた。


その言葉に…

彼は嬉しそうに、応えてくれた。

(お前から、愛してるか……最高のクリスマスプレゼントだよ。ありがとな)

ありがとう、はわたしのほう。

こんなに素直になれたんだから。

みんな、あなたのおかげ…
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