わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
まさか…!?
慌てて出たら、あの人だった。
当たり前とわかってたけど、
思わず携帯を持つ力がさーっと抜けて
…あやうく落としそうになった。
わたしを心配して、
一緒に出かけないかとの誘い。
もちろん、友だちとして。
あの人なら…
人気者だし女子にだってモテるだろう。
クリスマスなんて、いくらでも予定が入るはずなのに…
わたしに気をつかってくれてるのかな。
その気持ちが伝わってうれしかった。
…けど、わたしは ありがとう、
とだけ言って携帯を切る。