わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
彼はいつもの笑顔で、

わたしを出迎える。

彼の部屋に通され、
いつもの場所に座る。

周りを見渡す。
落ち着く場所。

二年間、見てきた景色。

彼が正面に座る。
わたしは小さく会釈。

明らかにいつもと違う反応。

彼もわかってるはず。

「で、話って…?」

表情はいつもと変わらない。

…あえて聞いてくるんだ。

きっと、知ってるはずなのに。
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