わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
拾
家に到着し、鍵を開ける。
ほっ。
崩れるように、玄関に思わず座り込む。
すると…
「おかえり」
この声はやつ。
だけど、身体は疲れきって
彼の足元を見るのがやっと。
幽霊なのに、足あるんだね。
彼はにたにた笑いながら、言う。
「さっきは、あと少しだったな。肝心なとこで、邪 魔が入った」
邪魔って、なに?
もしや、これも幻覚?
なんかさっきより、
彼が黒っぽく見える。
…気のせい?
彼はわたしを手招きする。
ほっ。
崩れるように、玄関に思わず座り込む。
すると…
「おかえり」
この声はやつ。
だけど、身体は疲れきって
彼の足元を見るのがやっと。
幽霊なのに、足あるんだね。
彼はにたにた笑いながら、言う。
「さっきは、あと少しだったな。肝心なとこで、邪 魔が入った」
邪魔って、なに?
もしや、これも幻覚?
なんかさっきより、
彼が黒っぽく見える。
…気のせい?
彼はわたしを手招きする。