わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
わたしの部屋の窓の向こうはベランダ。

でも、彼なら知ってるはず。

わたしが高所恐怖症だって…


自分の力じゃ無理…

すると、彼は言った。

「制服を、脱げよ」

思いがけないセリフ。

何を言ってる、こいつは。

幽霊が犯せるの?

「おれたちが付き合ってたのを知ってるの、あいつだけだろ?」

たしかに…

友達も親も知らない。
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