わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
もう、あの世に帰ったの…かな。
あれだけ怖い思いをして、
殺されそうになったのに…
ふっとため息がでた。
いつものように通学。
何も変わらない日常。
ここまでは…
教室に入ると、目に飛びこんできた。
彼の席。
そこには花瓶が置かれて、
花が添えられていた。
改めて、彼が死んだことを実感。
授業中も、彼の席をぼんやり眺める。
また、彼が現れないかな…
あんなことがあったのに
どこかで期待する自分がいた。