わたしは彼を殺した、そして彼に殺される

一緒に、教室に戻ってくると…

クラスの女子たちが何人か固まって、

ひそひそと話してるのが目に入った。

そして、

わたしに気づくと、みんな散っていく。

なんか、嫌な感じ…

でも、気にしないで席に座った。

次の授業、

と思って机の中に、手を伸ばす。


…あれ?

教科書が、ない。

たしかに、入れたはず…

もしかして、あいつ?

キョロキョロ周りを見わたすが

もちろん、あいつはいない。

仕方なく、隣の子にみせてもらった。
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