わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
わたしは振り返って見上げた。

この前より、さらに色黒になってる彼。

まるで、何かに焦げたみたい。

見ていて、痛々しい。

「せいぜい、おれの辛さを味わって死になよ」

わたしは、もう何も抵抗してないのに…

あなたは、なんでそんなに冷たいの?

もうすぐ、そこにいくんだから…

もう少し、優しい態度を

最後くらい見せて欲しかった。

でも、それはわたしの勝手な

…わがままだね。
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