わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
覚悟は決まった。

彼に自分ではっきり伝えよう。

彼の足音が近づいてくる。
彼が戻ってくる。

ドアが開いた。

わたしは真っ直ぐ彼を見た。
彼は変わらず笑顔。

ただ、さっきと違っていたのは…


その右手にはナイフが握られていた。

わたしは、声がでない。

彼はそのまま近づいてくる。

罵倒とかじゃなく、

これが彼の怒りの表現の仕方なんだ…
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