わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
でも、
それなら、わかったでしょ。
ふたりはもう関係ないんだよ?
「あの人も殺そうとしてたんだってね」
「もちろんだろ、お前たちのせいでおれは死んだんだ」
さっきまでと…
ぜんぜん言ってることが矛盾してる。
声は彼の声だけど…
中身はすっかり元に戻ってる感じ。
「あれは感謝の意味。ほんとにそれだけ」
「これから先もずっと、あんな場面を見させられるんだろ。もう、うんざりだ」
キレぎみに早口にそう言い返す。