月とドーナツ【短編】

あの野郎

結局、奴は彼女の作るご飯を食べ

その上、風呂に入り

そして、彼女の寝室で寝て…

微かに寝室のドアの向こうから普段、聞くことのないような声で彼女が言うんだ

『アイシテル…』

何だろう?
アイシテルって

残念ながら今の僕にはまだこの知識はないようだ

一体、どういう意味だろう

そんな事を考えているうちに、僕もいつの間にか眠ってしまうんだ

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