甘い姫のスパイス達



「え、莉亜ちゃん
俺に妬いてくれてんの!?」



いきなり私に
抱きついてそう問い掛けてきたのは
昴くん。



「ばーかっ!!莉亜があんたみたいな
アホに妬くわけないでしょ!!」



沙夜にバシッと頭を
叩かれても私を抱き締めた腕は
力が入ったまま


く、苦しい…




「おい、離れろ」



昴くんは遥斗さんに
引っ張られて私から剥がされた


「んだよ~遥斗さん
妬いてんすかー…」


「莉亜ちゃん苦しんでる」



苦しみから解放された
私を見ながら遥斗さんは
昴くんをどついた


「あー!莉亜ちゃんごめん!!
大丈夫ー?」




< 109 / 213 >

この作品をシェア

pagetop