甘い姫のスパイス達


「こほっ…だ、大丈夫…」



私はなんとか呼吸を整えて
笑顔で大丈夫、と昴くんを見た



「ごめんねー!つい可愛くて」



ホストは話術。
まさに昴くんの事だね…



「つか、メイドって…」



遥斗さんが私の頭についた
フリルのカチューシャを
触りながら眉を歪めた



「ふふ、遥さん。
もう莉亜休憩だからメイドは
次夕方だけですよ?
心配しなくても」



沙夜は遥斗さんを
からかうように笑うと
昴くんと秋人さんも不思議そうに
沙夜と遥斗さんを見つめた



「休憩、今から?」


遥斗さんに問い掛けられて
私は時計を確認したら

12時。ちょうど午後の人たちと
交代の時間だった



「今からです!
着替えてきますね!」


私はそう言って
急いで更衣室に入った。




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